チェルシーフラワーショウ2008
吉谷桂子先生による絵になる責敵な庭にするために その1
第10回 国際バラとガーデニングショウ
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photo&text:EGAデザイン 黒田明雄
イギリス、ロンドンで5月22日〜26日まで開催されたチェルシーフラワーショーをリポートします。
今年は日本人を会場でたくさん見かけました。去年より増えている印象です。
今年の話題はなんといっても日本からの出展が三組もいたことです。そしてまた今年も株式会社風花の代表を務める石原和幸氏(右写真→)がシティーガーデン部門でゴールドメダルを獲得したことです。2004年にシルバーギルド賞、2006年のシックガーデン部門でゴールメダルに続き輝かしい記録を打ち立てました。
今年はこの過去の実績のもとに大島造船をスポンサーに迎え、4月12日より総勢10人のスタッフでイギリス入り、入念な準備の下に石原流の「イギリス人の心を鷲掴みにし、ゴールドメダルのツボを押さえたガーデン」の完成。今回の連続栄誉によりニュージーランド及び他の有名フラワーショーよりの招待出展のオファーも有るとのこと。石原氏は来年以降もいくつもある他のカテゴリーを制覇するまで出展し続けるようです。
ゴールドメダルを獲得した兜莱ヤの作品。
今年は壁面のコケが圧倒的な印象です。
 
二組目の出展社はシルバーメダルを獲得した内山緑地土木株式会社(本社福岡市)です。チェルシーの過去のゴールドメダリストでもあるセイセイナーセリーを主宰する二宮孝嗣氏をアドバイザーに迎え、イギリスの植物を使用しコンパクトな純和風庭園を演出していました。
 
三組目はイギリス在住の10年のSTUDIO LASSOを主催するデザイナー関晴子氏の和の香りのするコンテンポラリーなガーデンでした。
 
三つのガーデンのそれぞれが表現方法は違いますが日本人のアイデンティティーを感じさせる作品でした。イギリスと日本では賞の重みも話題性も違うが、挑戦する姿勢には敬意と賞賛に値することだと思います。次の挑戦者が続々現れそうな気配です。
 
 
植物学者として世界的にも有名なリンネの生誕300周年を記念行事が世界中で行われています。日本でも行われているようです。その一つとしてスウェーデンの国家プロジェクトとして、国際的にも権威のあるガーデングイベントとしてこのチェルシーフラワーショーを選んだようです。スウェーデンの花崗岩、鉄、丸太、野草を組み合わせスウェーデンスタイルの庭園を展示していました。もちろんゴールドメダルを獲得していましたが、落ち着いた雰囲気は日本庭園にも通ずるものがあり、私自身も大変気に入った展示です。
 
日本人の展示以外の全体的傾向を見てみるとステンレスやガラスを多用したシンプルでモダンなガーデンは少なく、アンティークな資材を取り入れたりしたノスタルジックなイメージを感じさせるガーデンが印象的でした。その傾向は去年からありましたがより進んでいる印象です。新しい動き、新しい技術の挑戦を感じるのはとても楽しいことです。
 
ウッドの曲木が大胆に庭にコーディネートされていました。庭がまるでフラワーアランジメントのように見立てているようです。奥に見えるモダンなしつらえのパーゴラのあるリビング空間とが独特の空間を創り出していました。
チェルシーに行く前に日本で今一番見ごたえのある国際バラとガーデニングショーに出かけたのですが、そこにはショーガーデンとはいえそこにはまさに現代日本のガーデンがありました。同じようにチェルシーには現代イギリスのガーデンがありました。
アイリスの向こう側にアウトドアリビングが広がっています。日本もようやくガーデンファニチャーに予算をかける兆しが見えてきました。大いに参考になるところです。
アンティークの資材が配置されたガーデンです。建物、塀、植物等全てが、ナチュラルな雰囲気に合わせた構成です。ゆったりとした生活への憧れを感じさせてくれます。
もう一度チェルシーに行ってみませんか?化石化した日本独自のイングリッシュガーデンを見直すきっかけになると思います。