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植物が花を咲かせるのは、ほんの一時期。実際には花を付けない期間のほうがずっと長いことを考えれば、庭を葉群(フォリッジ)で構成するのは基本といえます。
また、「葉」のお庭にするなら、日陰も決して不利ではありません。日陰を好む植物には、光をたくさん吸収できるよう大きな葉を付けるものが多いので、それらを上手に組み合わせれば、むしろ日向より絵になる景色を造ることができます。 |

「右の写真は、わが家の北側にある庭の幅4m弱、奥行き2mのスペースに30〜40種類の植物を植えた例です。常緑の植物と、冬には落葉する植物とのバランスを取りながら、『葉』で構成しています」(吉谷先生)
日陰の庭は、季節や時間帯によって光が射し込む方向が変わるため、その時々で庭の見え方も違ってきます。たとえば、逆光のときには薄い色の葉が輝いて見え、西日の斜光のときはまた別の美しさが眺められるなど多様な景色や風情が楽しめます。

たくさんの「葉」を組み合わせれば花がなくても絵になりますが、より華やかにしたいときは、日陰でも花を付ける品種を寄せ植えしてアクセントに。右上ではインパチェンスを寄せ植えして置いてみました。少し暗い印象だった壁際が、寄せ植えを一つ置くだけで周囲まで明るくなりました。
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「左の写真は、上記でご紹介した私の庭を別アングルから撮影したもの。色や形、質感の異なるたくさんの葉を意識的に組み合わせて構成しています」(同)

ひと口にグリーンといっても、種類はさまざまです。そこで、暗くなりがちな日陰には、黄色に近いライムグリーンや白い線や模様が入った「斑入り」の葉を入れてみましょう。空間の印象が明るく変わります。
また、花はある程度色調を揃えるほうがまとまった感じになります。「左の例では白や黄色の淡い色を中心に、補色(反対色)として紫系のアジサイを入れてみました。庭も一つの『絵画』ですから、植物も色のトーンを考えて選ぶとよいでしょう」(同)

また、構図を考える際に役立つのが、「点+線+面」の考え方。これは絵画的な構図を作るときの基礎図形ですが、庭造りにも当てはまります。
細かい花や葉を「点」、美しいラインを描く細い葉や茎を「線」、そして大きな葉を「面」と考え、この3つを上手に組み合わせることで、メリハリのある景色を造ることができるのです。点や面ばかりでは景色が単調になりがちなので、植物を選ぶときに意識するとよいでしょう。
「上の庭も、『点+線+面』の組み合わせを意識して構成していますが、寄せ植えもコツは同じ。植物の形質の違いや彫刻的な造形の美しさを意識することで、太陽の少ない庭も魅力的になります。では、日陰に適した組み合わせ例をご紹介しましょう(下)」(同) |
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| 白のインパチェンスと斑入りの水晶ランとアジュガの、涼しげなホワイト系の組み合わせ。 |
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| 黄色の細い線が美しいカレックス・ジェネキーと斑入りギボウシ、トレ二アの明るい組み合わせ。(半日陰向き) |
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| ピンクのインパチェンス(ダブレット)と、銅葉のヒューケラ、アシュガの、ちょっと華やかな組み合わせ。 |
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| シックな雰囲気のコクリュウと白のベゴニア(ダブレット)、斑入りヒイラギで、洗練された大人っぽい印象に。 |
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 夏は草木の生長が早いので、茂る根葉を刈って風通しをよくする必要があります。気温の高い時期は植物の生長も旺盛で新しい芽も増えていくので、思い切りよくカットしましょう。 |
| アジサイ、ユーパトリウム、アルテミシア、ツルニチニチソウの葉に、白い花・インパチェンス(ダブレット)をプラス。 |
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でも、刈ったものを捨てるのはもったいない……というときは、グリーンを集めて涼しげなアレンジなど楽しまれてみてはいかがでしょう。
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| アジサイのように立ち上がる桟があるときは、剣山を使うとしっかり固定できて便利です。 |
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アレンジも、庭や寄せ植えの構成と同様で、色・形・質感の異なるものを組み合わせます。ライムイエローの葉、銅葉、毛羽立ちのあるシルバーリーフなどを合わせると、花がなくても十分見応えのある景色になります。
さらに、そこに「花一輪」を加えればいっそう華やかになりますから、お庭を眺めながら材料を選んでみてください。 |
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【ガーデンエプロン】
ウエストエプロン(YK-12)
5,775円 税込、送料別
(税抜価格: 5,500 円)
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【ガーデンエプロン】
ガーデンエプロン(YK-11)
6,300円 税込、送料別
(税抜価格: 6,000 円)
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【剪定ハサミ】
花殻摘みはさみ(YK-50)
11,550円 税込
(税抜価格: 11,000 円)
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ガーデングローブ
(YK-20/21)
2,940円 税込、送料別
(税抜価格: 2,800円)
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■監修/吉谷 桂子先生
日本大学芸術学部美術学科卒業。グラフィックデザイナーとして活動後、西洋美術研究のため英国に移住。現地でイングリッシュガーデンに魅了され、帰国後はガーデンデザイナーとして活躍。「最新作は、東京ミッドタウンのレストラン『ボタ二カ』のテラス庭。初夏の庭は、最高です!」 |
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| 「積水化学工業株ュ行『ハーモネート誌08年夏号』18-21ページから転載」 |
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